自動車同士の死亡事故で認容額約6千万円の事例

HYS 2016年6月2日 | 死亡事故
car 8 1
認容額 6342万3604円
年齢 40歳
性別 女性
職業 小学校教諭
傷病名

脳損傷

判決日 平成27年1月28日
裁判所 札幌地方裁判所

交通事故の概要

本件事故は、平成23年某日午前7時40分頃、北海道某所において発生した。本件道路は、路面が湿潤して車輪が滑走しやすい状況にあったところ、加害者が、自動車を運転し、時速約100kmで進行中、第1通行帯ら第2通行帯に進路を変更した際に、ハンドル・ブレーキ操作を誤ったため、加害者運転の車両が、滑走して、中央分離帯を乗り越えて対向車線上に進出し、被害者が運転する自動車に衝突した。

被害者の事故後の経過

被害者は本件事故により脳損傷の傷害を負い、翌日に死亡した。

判決の概要

本件事故は、交通事故の被害者である被害者の相続人(被害者の夫と子)が遅延損害金の支払を求めた事案において、本件事故は、被害者が勤務先の小学校に向かう途中、加害者が、路面が湿潤していた状況において、前方を走行していた車両を追い越すため、おおよそ時速100kmの速度で進路を変更し、自車を滑走させて、対向車線に飛び出して被害者運転の車両に衝突させたというものであって、加害者の過失は、一方的かつ重大であるとして、遺族らの請求を一部認容一部棄却した事例。

認容された損害額の内訳

逸失利益 5914万8272円
慰謝料 2100万円
文書料 4万 3200円
葬儀費用 150万円
遺族固有の慰謝料 600万円
填補された損害 - 3003万 3650円
弁護士費用 576万5780円

※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。

死亡事故の関連記事