居眠り運転の事故で助手席の同乗者が死亡した事例

ATED 2016年6月1日 | 死亡事故
arrest 0828 2
認容額 4909万1988円
年齢 34歳
性別 男性
職業 不明
傷病名

脳挫傷,左第1肋骨骨折,左大腿骨頸部骨折,左坐骨骨折及び肺挫傷

判決日 平成27年4月13日
裁判所 福井地方裁判所

交通事故の概要

本件事故は、平成24年4月30日午後7時14分ころ、福井県あわら市において発生した。国道において加害者(被害者が同乗する車両の運転手)が、車を時速約50kmで運転していたところ仮睡状態に陥り、その車を対向車線に進行させ、同車線上を進行してきた車に衝突させた。

被害者の事故後の経過

被害者は本件事故後、搬送先の病院において死亡した。

判決の概要

本件事故は、中央線を越えて対向車線に進行した甲車両が対向車線を走行してきた乙車両と正面衝突し、甲車両の同乗者が死亡した事故について、その遺族が、車両乙の運行供用者であり、当該車両の運転者の使用者でもある会社に対し、損害賠償を求めた事案において,車両乙の運転者は、過失がなかったとはいえないが、他方で、過失があったと認めることもできないから、会社は、損害賠償義務を負うが、損害賠償義務は負わないとした事例。

認容された損害額の内訳

治療関係費 32万3540円
逸失利益 4449万4791円
慰謝料 1700万円
戸籍謄本取寄料 1650円
葬儀費用 150万円
既払金 - 32万 3540円
遺族固有の慰謝料 660万円
弁護士費用 440万円
過失相殺 - 2532万7992円

※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。

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